【映画の感想】ザ・メニュー The Menu
こんばんは。
Pepaoです。
久しぶりの更新になります。
コロナ禍に入ってから、映画はNetflixやAmazon prime でばかり観ていましたが、久々に映画館で映画鑑賞してきましたので感想を書きます。
【映画概要】
舞台はとある孤島の高級レストラン。
カリスマシェフの至高の料理が振る舞われるとの触れ込みに期待を抱くお客たちはディナーに参加できることに差はあれど喜び浮かれていた。
しかし、ディナーコースの一品一品が供される毎に、彼らは絶望へと突き落とされていく。
【Pepaoの評価】
3/10点
【評価を1文で表すなら】
美しい映像とそれを台無しにする未完成で稚拙な脚本。
【評価理由】
・人物描写:人物に深みがない。お客は10人程度と少ないにも関わらず、全員がモブキャラ状態。苦悩や過去等の掘り下げもない。観客の想像に委ねるといえば、聞こえはいいがこの映画ほど雑な人物描写はなかなかない。
・人々の不可解な行動:死へと追い込まれようとしているお客たちに生への渇望といった本能的な行動が見られない。
・伝えたいことが浅薄:映画のテーマは、創造する人と消費する人の意識の違い、創造する人による消費者への復讐といったことだろうが、それ以上でもそれ以下でもない。
・物語としての無駄の多さ:思わせぶりなフリだけして、全く回収されない伏線。起承転結に欠く。
【プラス評価点】
・美しい映像:離島の美しい風景、無機質なレストランの造作、供される料理の華やかさはプラス評価点。
【映画をみて】
久々に観なくていい映画を観てしまったという思いです。
誰かが海外批評サイトで言ってましたが、「劣化版ミッドサマー」。
ミッドサマーは異文化との遭遇というなかなか興味深いテーマがあったと思うし、古代民族の慣習に近い儀式が登場するので考察のしがいもある。
しかし、本作においては、そういった文化的な考察を可能とする場面は登場しない。
生理的な憎悪を掻き立てる描写により、観客を恐怖させるだけの映画であると思います。
映像を観るために観るのはありですが、おすすめはしません。